刀であるというのに、何を斬ることも許されず、ただ部屋に囲われて主の愉悦のためだけに存在する。これならば、美術品として飾られたほうがずっとましだったかもしれない。ただ、長谷部がこの心底腐った男に仕えているのは、男が審神者であり自らの主人だからという、それだけの理由だった。
「は、ぁ……んっ、んぅ……」
今、長谷部は緋い肌襦袢だけを身に着けて、審神者の部屋に居た。
審神者の部屋は昼間でも薄暗く、蝋燭が灯されている。蝋の中には怪しげな薬でも混じっているのか、甘ったるい香りが部屋に満ちていた。この香りを嗅ぐと、人の体はいとも簡単に欲情した。
まだ受肉して日の浅い長谷部にとってその香りは麻薬のようなもので、最初は顔をしかめていたものの、今はその香りが無いと落ち着かない。最初は審神者に呼ばれた時だけ夜伽に出向いていたが、その内自ら足を運ぶようになり、今ではすっかり入り浸っている。こんなことはおかしいと頭のどこか冷静な部分は警告を発するが、肉欲には逆らえなかった。
「足りな、ぃ……」
戒められた屹立をゆるく扱きながら、自ら後孔に挿入れた張型を動かす。今、審神者は部屋には居ない。
早くあの熱い怒張で穿ってほしい。体内に熱く煮えたぎった子種を吐き出してほしい。そんな浅ましい考えが頭を支配する。見せつけるように腰をくねらせて尻を振れば、張型が良いところに当たった。
「はっ、あっ、あぁっ!! すごい……すごい……」
快感に涙を流して震えていると、部屋の襖が開けられた。
「待たせたな」
審神者だ。
審神者は長谷部を一瞥すると、くつくつと喉の奥で笑った。
「なんだ、物足りないのか? はしたないな」
「……もうしわけ、ありません」
「随分お愉しみだったようじゃないか。続けていいぞ」
椅子にゆったりと座って、煙管に火を入れる。深く吸い込み紫煙を吐き出すと、審神者は先を促すよう顎をしゃくった。
「主――」
「なんだ」
長谷部は何度となく教え込まれた言葉を口にする。
声は羞恥と期待で震える。
膝立ちになり、緋色の襦袢を床に落とし、自らの陰部を見せつけるように腰を突き出すと、長谷部は口を開いた。
「ご主人様……はしたない俺が気持ちよくなるところを、とくとご覧ください」
言葉にするだけで戒められた屹立がひくひくと震えた。
「自分で玩具を使って気持ちよくなるとは――とんだ淫乱だな」
「申し訳ありません」
「今日は俺が良いと言うまで出すなよ」
「はい」
ぐっと張型を奥まで銜え込むと、長谷部は自らの胸の飾りを弄い始めた。
まずは優しく指でこする。乳輪がぷっくりとしてきたら、今度はくりくりと指先で摘まみ、捏ねる。
「は、ぁ……気持ち、いぃ」
「今おまえはどこを弄っている?」
「胸、です」
「胸、か。この間教えたばかりだと言うのに、もう忘れたか?」
審神者が鋭い目線で睨むと、長谷部は小さな声で答えた。
「ちくび、です。主のおかげで敏感になった、いやらしい乳首を弄っています」
その言葉を口にした瞬間、長谷部の後孔が締まる。
「んぁっ」
「どうした?」
「なんでも、ありません――っ、ぅあぁ、んっ」
「もう少しこちらへ寄れ」
審神者が手招きをすると、長谷部は犬のように四つん這いになって審神者に近寄った。
「どうすれば良いかわかるな?」
「主命とあらば――」
審神者の股間に跪き、まずは挨拶に膨らんだモノに服の上から口付ける。
「今日も俺を存分に可愛がってください」
「もちろんだ」
審神者のモノを取り出すと、その先端に口付けてから、裏筋を舐め上げる。亀頭を舐めしゃぶり、竿に舌を這わせ、喉の奥まで飲み込むと、口の中で審神者自身が跳ねた。
「ふぅ、ん……ちゅむ、ちゅぐ……」
「おまえはいやらしいな。しゃぶっただけで、腰が揺れる」
無意識の内に長谷部は腰を動かしていた。
審神者が素足で長谷部のモノに触れると、そこから精を放つことなどできないというのに、長谷部は夢中になって屹立を足に擦り付ける。少し先端を指で挟んでやれば、面白いように腰が跳ねた。
「気持ちいいか?」
審神者のモノから口を離すことなく長谷部が肯く。
審神者は長谷部の頭を掴むと、自らの欲望に任せて腰を動かし始めた。ごつごつと喉の奥を付きながら、長谷部のモノを足で弄るのも忘れない。
長谷部の屹立からは大量の先走りが溢れ、審神者の足を汚した。
「一度抜くぞ」
「!? ん、んぐ、ぁ……」
審神者は一気に一物を引き抜くと、長谷部の顔に向けて精を放った。
「あ、あつ、い」
「はぁ、はぁ……どうだ?」
長谷部は顔に散った精液を拭うと、舐めながら恍惚の表情で「おいしいです」と呟く。その整った顔が淫靡に蕩けていくさまがなんとも妖艶で、審神者のモノはすぐにまた兆した。
「おまえも物足りないんじゃないのか?」
言うと長谷部は肯き、審神者に言われたとおりの”おねだり”をした。
「主……
この浅ましい犬の牝穴を、主でいっぱいにしてください」
自ら張型を抜き去り、尻たぶを広げ、腰だけを高く上げて誘う。自尊心の高かった今までの長谷部ならば、こんなことは主命であってもしなかっただろうが、今ここに居るのは一匹の雌犬だ。
これまで何度となく抱き、肉の快楽を教え込み、娼婦のようになるまで仕込んできた。その成果である。
「これが欲しいのか?」
菊穴に屹立を擦り付けてやるだけで、長谷部のそこは物欲しげにひくついた。
「は、い」
「なら、くれてやろう」
ぬぷ、と先端をめり込ませる。しかしそれ以上は腰を進めることはせずに居ると、長谷部が後ろを振り返った。
「は、はやく」
「早く、なんだ?」
「奥までいっぱいにしてください」
「何でいっぱいにしてほしい?」
「主の……主のち○ぽで――っ、あぁっ! きた! 奥まで、いっぱい!」
言葉が言い終わらぬうちに、一気に奥まで刺し貫くと、長谷部が歓喜の声を上げる。
「しゅご、しゅごい……いっぱぃ……あちゅい」
「嬉しいか」
「はい、はい! ありがとうございましゅ、ありがとう、ございまひゅ」
細越を掴んでめちゃくちゃに突いてやれば、本物の犬のように舌を出して善がり狂う。
「あー、あ゛ー、おっきぃ、おっきぃ」
「締め付けがすごいな」
「ち○ぽ、しゅごい……しゅご、あぁん!」
一番良いところを小刻みにこすってやれば、上半身が頽れる。乳首を床にこすりつけながら、長谷部もまた腰を動かし始めた。
「やら、とまりゃない、どうしよぉ……とまりまひぇん」
「今日は喉が枯れるまで犯してやろうな」
「はいっ、ありがとうごじゃいまひゅ」
そっと前の戒めを解いてやる。
そして、奥の精嚢の部分をゴリゴリと擦ってやると、長谷部のモノから大量の精液が溢れだした。
「あ゛~! イッてる、イッてるから、動かないれ!」
「ここがイイんだろう?」
「きもちぃから、おかひくなりゅ……だめ、だめ!」
止めどなく精を零しながら自らもまた激しく腰を振り、中の審神者自身を締め付ける。
その締め付けに耐え切れず、審神者が息を詰めると長谷部は内部を蠢かせて精を強請った。
「この、雌犬が――っ!」
「わんっ、わんっ!」
尻たぶを叩いてやれば、犬のように鼻を鳴らし、吠える。
「種付けしてやるから、孕めよ」
後ろから伸し掛かって耳元で囁いてやると、長谷部の後孔がきつく締まった。
「く……っ!」
「あぁぁぁぁぁ!!」
熱い精を内部に受けて、長谷部が背を逸らせる。
「どうだ、孕んだか?」
「はらみまひた……あるじの、子種……いっぱい」
ずるりと一物を抜き去れば、ぽっかりと開いた穴から白蜜が溢れだす。そこに先ほどまで内部を穿っていた張型を押しこんで栓をしてやると、長谷部は力尽きたようにその場に横たわった。
「今日はこんなものでは満足しないからな。覚悟しておけ。夜は長い」
「しゅめいと、あらば――」
審神者が長谷部を抱き起し、その整った顔に口付けを落とす。
長谷部は幸せそうに微笑むと、自ら審神者に口付けた。
(完)
「は、ぁ……んっ、んぅ……」
今、長谷部は緋い肌襦袢だけを身に着けて、審神者の部屋に居た。
審神者の部屋は昼間でも薄暗く、蝋燭が灯されている。蝋の中には怪しげな薬でも混じっているのか、甘ったるい香りが部屋に満ちていた。この香りを嗅ぐと、人の体はいとも簡単に欲情した。
まだ受肉して日の浅い長谷部にとってその香りは麻薬のようなもので、最初は顔をしかめていたものの、今はその香りが無いと落ち着かない。最初は審神者に呼ばれた時だけ夜伽に出向いていたが、その内自ら足を運ぶようになり、今ではすっかり入り浸っている。こんなことはおかしいと頭のどこか冷静な部分は警告を発するが、肉欲には逆らえなかった。
「足りな、ぃ……」
戒められた屹立をゆるく扱きながら、自ら後孔に挿入れた張型を動かす。今、審神者は部屋には居ない。
早くあの熱い怒張で穿ってほしい。体内に熱く煮えたぎった子種を吐き出してほしい。そんな浅ましい考えが頭を支配する。見せつけるように腰をくねらせて尻を振れば、張型が良いところに当たった。
「はっ、あっ、あぁっ!! すごい……すごい……」
快感に涙を流して震えていると、部屋の襖が開けられた。
「待たせたな」
審神者だ。
審神者は長谷部を一瞥すると、くつくつと喉の奥で笑った。
「なんだ、物足りないのか? はしたないな」
「……もうしわけ、ありません」
「随分お愉しみだったようじゃないか。続けていいぞ」
椅子にゆったりと座って、煙管に火を入れる。深く吸い込み紫煙を吐き出すと、審神者は先を促すよう顎をしゃくった。
「主――」
「なんだ」
長谷部は何度となく教え込まれた言葉を口にする。
声は羞恥と期待で震える。
膝立ちになり、緋色の襦袢を床に落とし、自らの陰部を見せつけるように腰を突き出すと、長谷部は口を開いた。
「ご主人様……はしたない俺が気持ちよくなるところを、とくとご覧ください」
言葉にするだけで戒められた屹立がひくひくと震えた。
「自分で玩具を使って気持ちよくなるとは――とんだ淫乱だな」
「申し訳ありません」
「今日は俺が良いと言うまで出すなよ」
「はい」
ぐっと張型を奥まで銜え込むと、長谷部は自らの胸の飾りを弄い始めた。
まずは優しく指でこする。乳輪がぷっくりとしてきたら、今度はくりくりと指先で摘まみ、捏ねる。
「は、ぁ……気持ち、いぃ」
「今おまえはどこを弄っている?」
「胸、です」
「胸、か。この間教えたばかりだと言うのに、もう忘れたか?」
審神者が鋭い目線で睨むと、長谷部は小さな声で答えた。
「ちくび、です。主のおかげで敏感になった、いやらしい乳首を弄っています」
その言葉を口にした瞬間、長谷部の後孔が締まる。
「んぁっ」
「どうした?」
「なんでも、ありません――っ、ぅあぁ、んっ」
「もう少しこちらへ寄れ」
審神者が手招きをすると、長谷部は犬のように四つん這いになって審神者に近寄った。
「どうすれば良いかわかるな?」
「主命とあらば――」
審神者の股間に跪き、まずは挨拶に膨らんだモノに服の上から口付ける。
「今日も俺を存分に可愛がってください」
「もちろんだ」
審神者のモノを取り出すと、その先端に口付けてから、裏筋を舐め上げる。亀頭を舐めしゃぶり、竿に舌を這わせ、喉の奥まで飲み込むと、口の中で審神者自身が跳ねた。
「ふぅ、ん……ちゅむ、ちゅぐ……」
「おまえはいやらしいな。しゃぶっただけで、腰が揺れる」
無意識の内に長谷部は腰を動かしていた。
審神者が素足で長谷部のモノに触れると、そこから精を放つことなどできないというのに、長谷部は夢中になって屹立を足に擦り付ける。少し先端を指で挟んでやれば、面白いように腰が跳ねた。
「気持ちいいか?」
審神者のモノから口を離すことなく長谷部が肯く。
審神者は長谷部の頭を掴むと、自らの欲望に任せて腰を動かし始めた。ごつごつと喉の奥を付きながら、長谷部のモノを足で弄るのも忘れない。
長谷部の屹立からは大量の先走りが溢れ、審神者の足を汚した。
「一度抜くぞ」
「!? ん、んぐ、ぁ……」
審神者は一気に一物を引き抜くと、長谷部の顔に向けて精を放った。
「あ、あつ、い」
「はぁ、はぁ……どうだ?」
長谷部は顔に散った精液を拭うと、舐めながら恍惚の表情で「おいしいです」と呟く。その整った顔が淫靡に蕩けていくさまがなんとも妖艶で、審神者のモノはすぐにまた兆した。
「おまえも物足りないんじゃないのか?」
言うと長谷部は肯き、審神者に言われたとおりの”おねだり”をした。
「主……
この浅ましい犬の牝穴を、主でいっぱいにしてください」
自ら張型を抜き去り、尻たぶを広げ、腰だけを高く上げて誘う。自尊心の高かった今までの長谷部ならば、こんなことは主命であってもしなかっただろうが、今ここに居るのは一匹の雌犬だ。
これまで何度となく抱き、肉の快楽を教え込み、娼婦のようになるまで仕込んできた。その成果である。
「これが欲しいのか?」
菊穴に屹立を擦り付けてやるだけで、長谷部のそこは物欲しげにひくついた。
「は、い」
「なら、くれてやろう」
ぬぷ、と先端をめり込ませる。しかしそれ以上は腰を進めることはせずに居ると、長谷部が後ろを振り返った。
「は、はやく」
「早く、なんだ?」
「奥までいっぱいにしてください」
「何でいっぱいにしてほしい?」
「主の……主のち○ぽで――っ、あぁっ! きた! 奥まで、いっぱい!」
言葉が言い終わらぬうちに、一気に奥まで刺し貫くと、長谷部が歓喜の声を上げる。
「しゅご、しゅごい……いっぱぃ……あちゅい」
「嬉しいか」
「はい、はい! ありがとうございましゅ、ありがとう、ございまひゅ」
細越を掴んでめちゃくちゃに突いてやれば、本物の犬のように舌を出して善がり狂う。
「あー、あ゛ー、おっきぃ、おっきぃ」
「締め付けがすごいな」
「ち○ぽ、しゅごい……しゅご、あぁん!」
一番良いところを小刻みにこすってやれば、上半身が頽れる。乳首を床にこすりつけながら、長谷部もまた腰を動かし始めた。
「やら、とまりゃない、どうしよぉ……とまりまひぇん」
「今日は喉が枯れるまで犯してやろうな」
「はいっ、ありがとうごじゃいまひゅ」
そっと前の戒めを解いてやる。
そして、奥の精嚢の部分をゴリゴリと擦ってやると、長谷部のモノから大量の精液が溢れだした。
「あ゛~! イッてる、イッてるから、動かないれ!」
「ここがイイんだろう?」
「きもちぃから、おかひくなりゅ……だめ、だめ!」
止めどなく精を零しながら自らもまた激しく腰を振り、中の審神者自身を締め付ける。
その締め付けに耐え切れず、審神者が息を詰めると長谷部は内部を蠢かせて精を強請った。
「この、雌犬が――っ!」
「わんっ、わんっ!」
尻たぶを叩いてやれば、犬のように鼻を鳴らし、吠える。
「種付けしてやるから、孕めよ」
後ろから伸し掛かって耳元で囁いてやると、長谷部の後孔がきつく締まった。
「く……っ!」
「あぁぁぁぁぁ!!」
熱い精を内部に受けて、長谷部が背を逸らせる。
「どうだ、孕んだか?」
「はらみまひた……あるじの、子種……いっぱい」
ずるりと一物を抜き去れば、ぽっかりと開いた穴から白蜜が溢れだす。そこに先ほどまで内部を穿っていた張型を押しこんで栓をしてやると、長谷部は力尽きたようにその場に横たわった。
「今日はこんなものでは満足しないからな。覚悟しておけ。夜は長い」
「しゅめいと、あらば――」
審神者が長谷部を抱き起し、その整った顔に口付けを落とす。
長谷部は幸せそうに微笑むと、自ら審神者に口付けた。
(完)