新しく三日月宗近を迎えた本丸では、歓迎の宴が催されていた。卓の上には豪華な料理が並び、飲めや歌えの大騒ぎである。
「ちゃんと飲んでるかい?」
「もっとこじゃんと飲まんね! ささ、ぐぐぐい~っと!」
「俺はもう飲めねえよ……」
「水をお持ちしましょうか?」
光忠は部屋の隅で一人酒を舐めている倶利伽羅の隣に座ると、「少し疲れちゃった」とため息を吐いた。
「ちゃんと食べてる?」
「別に。腹は減ってない」
「せっかくのごちそうなんだから、食べようよ」
「…………」
みんな元気だねぇ、と笑いながら光忠が酒を飲む。
光忠は大倶利伽羅の方に頭を預けると「なんだか暑くなってきちゃったな」とシャツのボタンを開け始めた。思わずその白い肌に目を奪われる。
「んー……暑い。倶利ちゃん、ちょっと外に涼みに行こうよ」
「一人で行けば良いだろう?」
「僕、酔っちゃったのかな――自力で歩ける気がしないんだ。頼むよ」
大倶利伽羅は小さく舌打ちをすると、盃を置いた。
「行くぞ」
「ありがとう」
そっと部屋を出て、人気の無い廊下を進む。
「水は?」
「ん? 要らないよ」
隣に座る大倶利伽羅の膝に頭を乗せて光忠が微笑む。
「実はそんなに酔ってないんだ。倶利ちゃんと二人きりになりたくてさ……」
大倶利伽羅の頬に手を伸ばし、そっと撫でる。どちらからともなく顔を寄せ、唇と唇が触れ合いそうになったその時だった。
屋敷の奥から、女のすすり泣くような声が聞こえてきた。
「!?」
「?」
か細く、掠れたその声は確かに聞こえてくる。
顔を見合わせて一つ肯くと、光忠と大倶利伽羅は声のする方へと向かった。
声を追って辿りついたのは、審神者の部屋だった。ほんの少しだけ扉が開かれている。その隙間からは甘ったるい香の匂いが漂っていた。
「ぁ、あぁ……ある、じ――ご主人、さま」
すすり泣く声がする。
(この声は……)
隙間から部屋を除くと、暗がりの中で蠢く人影があった。
「お、くが……熱い――足りな、ぃ」
「そう言うな。まだ飲めるだろう?」
「主命と、あれば……あ゛ぁっ! もう、ひぁんっ!」
「!!!!!」
そこに居たのは審神者と長谷部だった。審神者は長谷部を後ろ手に縛りあげ、腰だけを高く上げさせた状態でその後孔に酒瓶を突っ込んでいた。
「中に、直接はダメ、れひゅ」
「おまえの中は美味そうに飲んでいるじゃないか」
くつくつと審神者が笑う。
内側から直接酒を摂取した長谷部の体には朱が差し、呂律は徐々に回らなくなる。一物は硬く猛ることなく透明な蜜を溢れさせており、それが床に垂れて先端との間に透明な橋を作っていた。
「あぁ、んっ……んぅ……」
「どうだ? 気持ちよくなってきたんじゃないのか?」
「あちゅい、あちゅい――れす」
「――長谷部くん」
思わず光忠が呟くと、審神者が光忠を見てニィッと嗤った。
「長谷部、この美味い酒をおまえだけで飲むのは勿体ないと思わないか?」
「ん? んぅ?」
「皆で飲もうではないか。なぁ、光忠、大倶利伽羅」
審神者が部屋の中から手招く。
「そこに居るのは分かっている。入ってこい」
「いえ、僕らはこれで――」
「入れ、と言っている」
審神者の言葉には、抗えない何かがあった。
失礼します、と部屋に入ると甘ったるい香の匂いが一気に濃くなる。大倶利伽羅は思わず腕で口元を覆った。
「長谷部、良かったな。”オトモダチ”が出来たな」
審神者が長谷部の頭を撫でる。
長谷部は手に擦り寄ると、その指をしゃぶり始めた。いつも厳格で凛とした佇まいの彼からは想像も出来ない仕草だ。
「ひゃい……んちゅ、ちゅぷ……うれひぃ、れす、んむ、ちゅ……」
長谷部は酒瓶を後ろに咥え込んだまま、ゆるゆると腰を振り始めた。その様は犬が尾を振るのにそっくりだ。
「光忠、大倶利伽羅、これを見られたからには、そのまま返すわけにはいかないな。秘め事の共有をしようじゃないか」
審神者が一歩光忠に近寄る。
大倶利伽羅は光忠を背後に庇い、審神者を睨み付けた。
「近寄るな、下衆が」
「その気になれば、おまえの本体を折ることなど造作もないんだ。抵抗はしないほうが良いんじゃないか?」
「くっ――」
審神者が光忠を呼ぶ。
「おまえも飲め。まだ酔い足りないだろう?」
「い、いただきます」
「光忠!」
「大丈夫だから」
審神者に勧められるまま光忠は紅い酒を呷る。次の瞬間、カッと体が熱くなった。
「何を、入れたのですか――っ」
「何も。何も入れてはいない。ただこれは不思議な酒でな。自分に正直になれる酒なんだ」
「自分に、正直に」
「あぁ。欲望に素直になればいい。この、長谷部のように」
跪く長谷部の顎を掬い揚げ、審神者が口付ける。長谷部は夢中になってその舌を吸った。
「ん、んむぅ、ごしゅじんしゃま、ぁ」
「長谷部、おまえの恥ずかしいところをしっかり見せてやれ」
「はい」
審神者が長谷部の拘束を解く。長谷部は後孔から酒瓶を抜くと、そこに指を挿入しぐちぐちと掻き混ぜ始めた。
指を伝って吸収しきれなかった酒が零れる。ひくつく後孔を光忠らに見せつけながら、長谷部は腰を振った。
「ごしゅじんさまの、熱くておっきぃおちん○がほしいれす。おっきぃおちん○で塞いで、奥、コンコンしてくりゃはい」
舌を出し、荒い息遣いで腰を振る。その様はひどく淫らで光忠は思わず唾を呑みこんだ。
審神者が長谷部の前に一物を差し出す。長谷部は先端に口付けると、一気に喉奥までそれを呑みこんだ。
「どうだ、美味いか?」
「ひゃい、ちゅ……ちゅむ、ちゅぐ」
一心不乱に舐めしゃぶる長谷部を見ているうちに、光忠自身も兆してきた。
「おい」
大倶利伽羅が声を掛ける。
「倶利ちゃん――」
光忠は自ら服を脱いで全裸になると、倶利伽羅をその場に押し倒した。
「ねぇ、見てよ倶利ちゃん――僕、こんなになっちゃった。僕のおちん○、見て? こんなに大きくなって、ピクピクしてる……」
「おまえ、ふざけんなよ! 何やってんだ! 目ぇ覚ませ!」
「倶利ちゃんのおちん○、僕にちょうだい?」
噛み付くように口付けると、器用に大倶利伽羅自身を取り出す。何度か扱いて勃たせると、光忠は熱くなった舌でそれを舐め上げた。
「くそっ――」
「熱くて、びくびくしてる。ん、ちゅ。可愛い、ちゅ」
何度も接吻しながら、それを弄ぶ。
すると審神者が長谷部に命じた。
「長谷部、光忠の後ろを解してやれ」
「はい」
四つん這いになる光忠の後ろに陣取ると、長谷部は自らの唾液を指に塗し、光忠の菊穴を解し始めた。
「は、せべくん……なに、してるの?」
「おまえのそこを雌にするための準備だ」
ふっくらしてきたそこに舌を這わせ、舌先でこじ開ける。熱く火照った内側を舐められて、光忠は背を仰け反らせた。
「ひっ」
「じきに良くなる。長谷部、これを使ってやれ」
「はい」
長谷部はこってりとした軟膏を指に取ると、光忠の中にそれを塗りこめはじめた。
「は、ぁ……じんじん、する」
「じんじんするだけか?」
「うずいて、かゆくて――掻いてほしい」
大倶利伽羅が見た光忠の顔は蕩けきっていた。
そうして四半刻ほど経った時だろうか。長谷部が体を離すと、光忠は誰に教えられたわけでもなく、大倶利伽羅に馬乗りになり、自らの後孔に熱い切っ先を宛がった。
「おまえは淫乱だな。誰にやれと言われたわけでもないのに、自分から雄を求めるとは……」
審神者が笑う。
光忠は一気に腰を落として大倶利伽羅の雄を呑みこむと、あまりの快感に涙を零した。
「あ、あああああ、あ」
「くっ――」
大倶利伽羅の上で腰を揺らし、自らの乳首を弄って快楽に耽る光忠はただただ淫靡だった。均整の取れた身体に玉の汗が浮かぶ。
「す、すご、い! すごい! 倶利ちゃんのおちん○、奥までキてる!!」
「畜生が……」
「もっと! もっと突いて!」
大倶利伽羅が下から突き上げると、光忠は女のような悲鳴を上げて乱れた。
「ひゃん! しゅごい、しゅごいぃ!」
「どこがイイか教えてくれるか、光忠」
「奥! 奥が、良い! ぐりぐりされると、しゅごい、れす」
審神者に言われるままどこが気持ちいいのかを口に出すと、それが自分への暗示になって、更に快感を増幅させていく。
「長谷部、一緒に扱いてやれ」
審神者が顎をしゃくると、長谷部は光忠と向かい合わせに大倶利伽羅に跨り、自らのモノと光忠のモノを一緒に握って扱きはじめた。
「あー! しゅごい、あちゅ、い! おちん○、あちゅ、い!」
「乳首、弄って」
光忠が長谷部の乳首を弄る。
長谷部は光忠の先端を磨くように擦った。
光忠の中が締まる。
「くっ――」
大倶利伽羅は息を詰めると、光忠の中に熱い精を叩きつけた。
「あ゛っ、がっ……あつ、い」
呑みこみ切れなかった精液が光忠の後孔から溢れる。
思わず光忠が長谷部の胸の飾りを引っ張ると、今度は長谷部が達した。だらだらと溢れるように出た精液が光忠のモノを汚す。その温度を感じて、光忠が涙を零す。
「あ……イ、ク、イクイクイク……あぁぁぁぁ!!」
悲鳴にも似た声を上げて、光忠が達した。
あまりの快感に震えていると、審神者が口を開く。
「これからは、4人で愉しいことをしよう。おまえたちは、もう遠征にも戦場にも行かなくていい」
その言葉は、刀としての彼らの命が終わることを意味していた。
大倶利伽羅が「くそったれが」と吐き捨てる。
「大倶利伽羅、もしもこのことを秘密にしておけるなら、おまえだけは外に出ても良いぞ。その間、俺が二人を可愛がってやろう」
審神者が長谷部と光忠の頭を撫でる。
すっかり淫らになった二匹の犬は、嬉しそうに審神者の手に頬ずりをした。
(完)
「ちゃんと飲んでるかい?」
「もっとこじゃんと飲まんね! ささ、ぐぐぐい~っと!」
「俺はもう飲めねえよ……」
「水をお持ちしましょうか?」
光忠は部屋の隅で一人酒を舐めている倶利伽羅の隣に座ると、「少し疲れちゃった」とため息を吐いた。
「ちゃんと食べてる?」
「別に。腹は減ってない」
「せっかくのごちそうなんだから、食べようよ」
「…………」
みんな元気だねぇ、と笑いながら光忠が酒を飲む。
光忠は大倶利伽羅の方に頭を預けると「なんだか暑くなってきちゃったな」とシャツのボタンを開け始めた。思わずその白い肌に目を奪われる。
「んー……暑い。倶利ちゃん、ちょっと外に涼みに行こうよ」
「一人で行けば良いだろう?」
「僕、酔っちゃったのかな――自力で歩ける気がしないんだ。頼むよ」
大倶利伽羅は小さく舌打ちをすると、盃を置いた。
「行くぞ」
「ありがとう」
そっと部屋を出て、人気の無い廊下を進む。
「水は?」
「ん? 要らないよ」
隣に座る大倶利伽羅の膝に頭を乗せて光忠が微笑む。
「実はそんなに酔ってないんだ。倶利ちゃんと二人きりになりたくてさ……」
大倶利伽羅の頬に手を伸ばし、そっと撫でる。どちらからともなく顔を寄せ、唇と唇が触れ合いそうになったその時だった。
屋敷の奥から、女のすすり泣くような声が聞こえてきた。
「!?」
「?」
か細く、掠れたその声は確かに聞こえてくる。
顔を見合わせて一つ肯くと、光忠と大倶利伽羅は声のする方へと向かった。
声を追って辿りついたのは、審神者の部屋だった。ほんの少しだけ扉が開かれている。その隙間からは甘ったるい香の匂いが漂っていた。
「ぁ、あぁ……ある、じ――ご主人、さま」
すすり泣く声がする。
(この声は……)
隙間から部屋を除くと、暗がりの中で蠢く人影があった。
「お、くが……熱い――足りな、ぃ」
「そう言うな。まだ飲めるだろう?」
「主命と、あれば……あ゛ぁっ! もう、ひぁんっ!」
「!!!!!」
そこに居たのは審神者と長谷部だった。審神者は長谷部を後ろ手に縛りあげ、腰だけを高く上げさせた状態でその後孔に酒瓶を突っ込んでいた。
「中に、直接はダメ、れひゅ」
「おまえの中は美味そうに飲んでいるじゃないか」
くつくつと審神者が笑う。
内側から直接酒を摂取した長谷部の体には朱が差し、呂律は徐々に回らなくなる。一物は硬く猛ることなく透明な蜜を溢れさせており、それが床に垂れて先端との間に透明な橋を作っていた。
「あぁ、んっ……んぅ……」
「どうだ? 気持ちよくなってきたんじゃないのか?」
「あちゅい、あちゅい――れす」
「――長谷部くん」
思わず光忠が呟くと、審神者が光忠を見てニィッと嗤った。
「長谷部、この美味い酒をおまえだけで飲むのは勿体ないと思わないか?」
「ん? んぅ?」
「皆で飲もうではないか。なぁ、光忠、大倶利伽羅」
審神者が部屋の中から手招く。
「そこに居るのは分かっている。入ってこい」
「いえ、僕らはこれで――」
「入れ、と言っている」
審神者の言葉には、抗えない何かがあった。
失礼します、と部屋に入ると甘ったるい香の匂いが一気に濃くなる。大倶利伽羅は思わず腕で口元を覆った。
「長谷部、良かったな。”オトモダチ”が出来たな」
審神者が長谷部の頭を撫でる。
長谷部は手に擦り寄ると、その指をしゃぶり始めた。いつも厳格で凛とした佇まいの彼からは想像も出来ない仕草だ。
「ひゃい……んちゅ、ちゅぷ……うれひぃ、れす、んむ、ちゅ……」
長谷部は酒瓶を後ろに咥え込んだまま、ゆるゆると腰を振り始めた。その様は犬が尾を振るのにそっくりだ。
「光忠、大倶利伽羅、これを見られたからには、そのまま返すわけにはいかないな。秘め事の共有をしようじゃないか」
審神者が一歩光忠に近寄る。
大倶利伽羅は光忠を背後に庇い、審神者を睨み付けた。
「近寄るな、下衆が」
「その気になれば、おまえの本体を折ることなど造作もないんだ。抵抗はしないほうが良いんじゃないか?」
「くっ――」
審神者が光忠を呼ぶ。
「おまえも飲め。まだ酔い足りないだろう?」
「い、いただきます」
「光忠!」
「大丈夫だから」
審神者に勧められるまま光忠は紅い酒を呷る。次の瞬間、カッと体が熱くなった。
「何を、入れたのですか――っ」
「何も。何も入れてはいない。ただこれは不思議な酒でな。自分に正直になれる酒なんだ」
「自分に、正直に」
「あぁ。欲望に素直になればいい。この、長谷部のように」
跪く長谷部の顎を掬い揚げ、審神者が口付ける。長谷部は夢中になってその舌を吸った。
「ん、んむぅ、ごしゅじんしゃま、ぁ」
「長谷部、おまえの恥ずかしいところをしっかり見せてやれ」
「はい」
審神者が長谷部の拘束を解く。長谷部は後孔から酒瓶を抜くと、そこに指を挿入しぐちぐちと掻き混ぜ始めた。
指を伝って吸収しきれなかった酒が零れる。ひくつく後孔を光忠らに見せつけながら、長谷部は腰を振った。
「ごしゅじんさまの、熱くておっきぃおちん○がほしいれす。おっきぃおちん○で塞いで、奥、コンコンしてくりゃはい」
舌を出し、荒い息遣いで腰を振る。その様はひどく淫らで光忠は思わず唾を呑みこんだ。
審神者が長谷部の前に一物を差し出す。長谷部は先端に口付けると、一気に喉奥までそれを呑みこんだ。
「どうだ、美味いか?」
「ひゃい、ちゅ……ちゅむ、ちゅぐ」
一心不乱に舐めしゃぶる長谷部を見ているうちに、光忠自身も兆してきた。
「おい」
大倶利伽羅が声を掛ける。
「倶利ちゃん――」
光忠は自ら服を脱いで全裸になると、倶利伽羅をその場に押し倒した。
「ねぇ、見てよ倶利ちゃん――僕、こんなになっちゃった。僕のおちん○、見て? こんなに大きくなって、ピクピクしてる……」
「おまえ、ふざけんなよ! 何やってんだ! 目ぇ覚ませ!」
「倶利ちゃんのおちん○、僕にちょうだい?」
噛み付くように口付けると、器用に大倶利伽羅自身を取り出す。何度か扱いて勃たせると、光忠は熱くなった舌でそれを舐め上げた。
「くそっ――」
「熱くて、びくびくしてる。ん、ちゅ。可愛い、ちゅ」
何度も接吻しながら、それを弄ぶ。
すると審神者が長谷部に命じた。
「長谷部、光忠の後ろを解してやれ」
「はい」
四つん這いになる光忠の後ろに陣取ると、長谷部は自らの唾液を指に塗し、光忠の菊穴を解し始めた。
「は、せべくん……なに、してるの?」
「おまえのそこを雌にするための準備だ」
ふっくらしてきたそこに舌を這わせ、舌先でこじ開ける。熱く火照った内側を舐められて、光忠は背を仰け反らせた。
「ひっ」
「じきに良くなる。長谷部、これを使ってやれ」
「はい」
長谷部はこってりとした軟膏を指に取ると、光忠の中にそれを塗りこめはじめた。
「は、ぁ……じんじん、する」
「じんじんするだけか?」
「うずいて、かゆくて――掻いてほしい」
大倶利伽羅が見た光忠の顔は蕩けきっていた。
そうして四半刻ほど経った時だろうか。長谷部が体を離すと、光忠は誰に教えられたわけでもなく、大倶利伽羅に馬乗りになり、自らの後孔に熱い切っ先を宛がった。
「おまえは淫乱だな。誰にやれと言われたわけでもないのに、自分から雄を求めるとは……」
審神者が笑う。
光忠は一気に腰を落として大倶利伽羅の雄を呑みこむと、あまりの快感に涙を零した。
「あ、あああああ、あ」
「くっ――」
大倶利伽羅の上で腰を揺らし、自らの乳首を弄って快楽に耽る光忠はただただ淫靡だった。均整の取れた身体に玉の汗が浮かぶ。
「す、すご、い! すごい! 倶利ちゃんのおちん○、奥までキてる!!」
「畜生が……」
「もっと! もっと突いて!」
大倶利伽羅が下から突き上げると、光忠は女のような悲鳴を上げて乱れた。
「ひゃん! しゅごい、しゅごいぃ!」
「どこがイイか教えてくれるか、光忠」
「奥! 奥が、良い! ぐりぐりされると、しゅごい、れす」
審神者に言われるままどこが気持ちいいのかを口に出すと、それが自分への暗示になって、更に快感を増幅させていく。
「長谷部、一緒に扱いてやれ」
審神者が顎をしゃくると、長谷部は光忠と向かい合わせに大倶利伽羅に跨り、自らのモノと光忠のモノを一緒に握って扱きはじめた。
「あー! しゅごい、あちゅ、い! おちん○、あちゅ、い!」
「乳首、弄って」
光忠が長谷部の乳首を弄る。
長谷部は光忠の先端を磨くように擦った。
光忠の中が締まる。
「くっ――」
大倶利伽羅は息を詰めると、光忠の中に熱い精を叩きつけた。
「あ゛っ、がっ……あつ、い」
呑みこみ切れなかった精液が光忠の後孔から溢れる。
思わず光忠が長谷部の胸の飾りを引っ張ると、今度は長谷部が達した。だらだらと溢れるように出た精液が光忠のモノを汚す。その温度を感じて、光忠が涙を零す。
「あ……イ、ク、イクイクイク……あぁぁぁぁ!!」
悲鳴にも似た声を上げて、光忠が達した。
あまりの快感に震えていると、審神者が口を開く。
「これからは、4人で愉しいことをしよう。おまえたちは、もう遠征にも戦場にも行かなくていい」
その言葉は、刀としての彼らの命が終わることを意味していた。
大倶利伽羅が「くそったれが」と吐き捨てる。
「大倶利伽羅、もしもこのことを秘密にしておけるなら、おまえだけは外に出ても良いぞ。その間、俺が二人を可愛がってやろう」
審神者が長谷部と光忠の頭を撫でる。
すっかり淫らになった二匹の犬は、嬉しそうに審神者の手に頬ずりをした。
(完)