暗い暗い
どこまで行っても暗闇ばかり
それでも走って
息が切れても
走り続けて
躓いても転んでも
走り続けて
この場所はそんな夢に似てる。
ふと時間が止まった。
「シュウ」
「…なに」
名を呼ばれて目を開く。
「気乗りしねぇか」
「なんで?」
自分はそんなに反応していなかっただろうか?
息はあがってるし顔も熱いのに。
「なんか上の空だろ、やめるか?」
ロムは壁に押し付けていたシュウの手首を離した。
―何か、罪悪感。
別に何も悪いことはしてないけど。
「…いいから…ロム」
だから、僕は逆にロムの手首を掴んで、もう片手でロムの頭を引き寄せた。
そのまま口唇を舐めると、一瞬の間を置いてロムも舌を絡ませてくる。
少し頭を浮かせてロムの首に舌を這わせると、微かにロムの身体が震え吐息が聞こえた。
なんだかそれが嬉しくて、首筋から肩にかけて軽く、時に強く歯を立てながら何度も舌を這わせた。
「やる気、あるのかよ…」
艶っぽいロムの声に口で答える代わりに、ロムの手を自分の腿に移動させた。
その手は外側から内腿を撫で回して、存在を主張する中心に触れた。
「…わかった?」
からかうような僕の言動に、ロムは目を丸くしてからふっと吹き出した。
「わかったら、続き」
誘うように耳元で囁き、改めて深い口付け。
息が止まりそうなほどに、深く深く。
昔からよく見るあの夢で、自分は暗闇から抜け出したくて走っている。
二人でいる時間はそれに少し似ていると思う。
同じ夢を追い掛けて、同じ時を刻む。
こんな暗闇なら。
ロムとなら。
抜け出せなくてもいいと思った。
この時、確かにそう思っていたんだ。
どこまで行っても暗闇ばかり
それでも走って
息が切れても
走り続けて
躓いても転んでも
走り続けて
この場所はそんな夢に似てる。
ふと時間が止まった。
「シュウ」
「…なに」
名を呼ばれて目を開く。
「気乗りしねぇか」
「なんで?」
自分はそんなに反応していなかっただろうか?
息はあがってるし顔も熱いのに。
「なんか上の空だろ、やめるか?」
ロムは壁に押し付けていたシュウの手首を離した。
―何か、罪悪感。
別に何も悪いことはしてないけど。
「…いいから…ロム」
だから、僕は逆にロムの手首を掴んで、もう片手でロムの頭を引き寄せた。
そのまま口唇を舐めると、一瞬の間を置いてロムも舌を絡ませてくる。
少し頭を浮かせてロムの首に舌を這わせると、微かにロムの身体が震え吐息が聞こえた。
なんだかそれが嬉しくて、首筋から肩にかけて軽く、時に強く歯を立てながら何度も舌を這わせた。
「やる気、あるのかよ…」
艶っぽいロムの声に口で答える代わりに、ロムの手を自分の腿に移動させた。
その手は外側から内腿を撫で回して、存在を主張する中心に触れた。
「…わかった?」
からかうような僕の言動に、ロムは目を丸くしてからふっと吹き出した。
「わかったら、続き」
誘うように耳元で囁き、改めて深い口付け。
息が止まりそうなほどに、深く深く。
昔からよく見るあの夢で、自分は暗闇から抜け出したくて走っている。
二人でいる時間はそれに少し似ていると思う。
同じ夢を追い掛けて、同じ時を刻む。
こんな暗闇なら。
ロムとなら。
抜け出せなくてもいいと思った。
この時、確かにそう思っていたんだ。