その日、審神者は大倶利伽羅を遠征に出すと、長谷部と光忠を自室に呼んだ。
昼間でも薄暗い部屋には甘ったるい匂いの香が焚かれ、ゆらゆらと蝋燭の炎が揺らめいている。審神者は部屋の奥の豪奢な椅子に腰かけて二人を手招いた。
審神者と長谷部、光忠、大倶利伽羅は秘密を共有している。審神者にとってこの3振りの刀は暗い愉悦を満たすための玩具だ。
気まぐれに長谷部を抱き、目の前で大倶利伽羅と光忠が交合うのを眺めては、暗い欲望を満たす――それが審神者の愉しみだった。
長谷部と光忠は審神者の足元に跪くと、そっとその膝に口付けた。
「すっかり従順な狗だな」
くつくつと審神者が嗤う。
「今日は何をして遊ぶのですか?」
「今日もあの散薬を飲ませて……?」
審神者と”遊ぶ”前には儀式がある。それは、金色の散薬を互いに飲ませ合うことだ。
「いつも散薬ではつまらないだろう? 今日は少し趣向を変えて、こんなものを用意した」
審神者は椅子の横の卓に置いてあった小さな箱に手を伸ばした。
「?」
「飴だ」
赤い飴玉を蝋燭の光に透かして二人に見せる。中には砂金のように金色の散薬が浮いていた。
「上手く舐められるかな?」
光忠の口元に飴を近づけると、光忠はすっかり蕩けた表情で舌を出した。
「は、早くちょうらい?」
「まだだ」
舌が唾液でてらてらと滑る。よく唾液が出たのを確認して、審神者は光忠の下に飴を乗せた。
「あまぁい」
コロコロと口の中で飴を転がす。それをじっと見ている長谷部の顔も、少しずつ熱を帯びてきた。
「長谷部、欲しいか?」
「はい」
「ならば、光忠から貰えばいい」
主の目の前での接吻も、もう慣れたものだった。
光忠が首を傾げる。長谷部はおずおずと舌を伸ばして、光忠の唇を舐めた。
どちらからともなく舌を絡め合い、飴を行き来させる。そうこうする内に体は昂ってきて、二人の股間が主張を始めた。
「ちゅぷちゅぷ……んむ、んぅ」
「ちゅぅ……ちゅくちゅく」
光忠が長谷部の腰を引き寄せる。
「ぷぁ――すごい、がっちがちだね」
長谷部の腰に自らの股間を擦り付けながら、光忠は誘うような眼差しで主を見た。
「こ、こら……」
「僕のおちんちんも、こんなに勃起してる。暑くなってきちゃったから、服、脱いでも良い?」
「あぁ、脱げ」
わざと焦らすように自らの服に手を掛ける光忠を見ながら、長谷部は生唾を呑みこんだ。
審神者に囲われるようになってからというもの、光忠はすっかり雌になった。体は男のそれだが、その内側から滲む婀娜っぽさは間違いなく女のそれだ。否、女というにはあまりにも下卑ている。発情した雌だけが放つ、男を引き寄せる匂いだ。
下着に手を掛け下に下ろせば、すっかり硬くなった光忠自身が勢いよく飛び出して、引き締まった腹を打った。
「すっごいよ? ほら」
長谷部に見せつけるようにして扱く。
「なぁ、長谷部」
くちくちと自身を扱く光忠から目を離せないでいる長谷部に審神者が声を掛けた。
「おまえに雄の快楽を教えてやろうか」
「!?」
「男の体を持ったんだ。一度ぐらい雄としての快楽を知るのも悪くは無いだろう?」
「つまり……」
「光忠を抱かせてやる。俺の前で交尾してみろ。光忠、筆おろしをしてやれ」
「オーケイ」
光忠が長谷部の服に手を掛ける。するすると服を脱がせると、光忠は自らのモノと長谷部のモノを一緒に扱きはじめた。
「すごいね、長谷部くんのおちんちん、熱くてビクビクしてるよ」
「っ、やめ、ろ……」
「ご主人様の命令なのに、そんなこと言って良いの?」
「くっ――」
片手で扱きながら、別の手で先端を磨くように撫でまわす。そうすると二人の先走りが合わさって竿を濡らした。
「びちょびちょだね」
「そんなことされたら、っは……イく」
「駄目だよ」
ぎゅっと根元を締めると、光忠は長谷部の乳首に唇を這わせた。
ぬめった舌が敏感な乳首を舐る。
「はっ、ぁ、ん! か、噛む、な」
「コリコリだね」
ちゅぱちゅぱとわざと音を立てながら長谷部の乳首を舐ると、光忠は嗤った。
「長谷部、準備の仕方はわかるな? 光忠を解してやれ。光忠、長谷部に強請ってみろ」
主に指示されると、光忠は腰だけを高く上げた猫のような姿勢で、自らの尻たぶを開いた。
「これから長谷部くんのおちん○入れてもらえると思うと、ひくひくしちゃうな。
長谷部くん、僕のおまん○、いっぱいぬぷぬぷして、とろとろにして?」
腰を振って誘う。
長谷部が審神者を見やると、審神者はやれというように肯いた。
「使え」
審神者が水飴の入った壺を渡す。
長谷部は壺の中に指を突っ込むと、たっぷりと掬い取って光忠の菊座に塗りつけた。
「ひっ、冷たっ……!」
「す、すまない」
「大丈夫」
ぬちぬちと菊座を揉みほぐしていると、周辺の肉がふっくらとしてくる。まずは一本指を入れると、人の胎内のその熱さに驚いた。
「すごいな――」
ゆっくり抜き差しをして、さらに指を増やす。
中で揃えた指を開いたり閉じたりしていると、指の腹に少し張りのある肉の塊が触れた。ぐっとそこを押してみる。
「あ、あぁっ!」
前立腺だ。自分も内側からここを刺激されるのは弱い。その快感はよく解る。
「ここか?」
指の腹でぐいぐいと押していると、あまりの快楽に光忠の腰が抜けた。
「あ~……あぁ……だめ、だめだよ……あんまりぐりぐりしないで……」
「気持ちいいか?」
「きもちぃから、だめ……でちゃう」
押す刺激から擦る刺激に変えてやる。すると、光忠は腰を跳ねさせながら、扱かずに精を放った。勢いは無く、だらだらと垂れ流すように精を吐き出しながら、きゅうきゅうと後孔を締め付けて長谷部の指をしゃぶる。
「でちゃっ……た」
牛の乳を搾るように一物を扱いてやると後から後から精が溢れてくる。長谷部はその白蜜を掌にたっぷり取ると、それを潤滑油にして光忠の先端を激しく擦り始めた。
「あっ、あぁっ、だめ! だめっ!!」
「いつも噴いているだろう?」
「やらっ、やぁ!」
ぷしっと音がしたかと思うと、光忠は泣きながら潮を噴き上げた。
「やぁ……や、ぁ……」
くったりと横たわる光忠の腰を抱えると、長谷部は審神者を見た。
「良いか、一気に奥まで突いてやれ」
「はい」
切っ先を後孔に宛がい、ぐっと腰を進める。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
長谷部の細身だが長い分身が光忠を一気に貫いた。
「っ~~~! あっ……っ」
あまりの衝撃に口をパクパクさせるだけの光忠に構わず長谷部は腰を動かす。
初めての人の胎内は、初心な長谷部には些か刺激が強すぎた。10回も腰を動かさずに、光忠の中に精を放ってしまう。
「く、ぅっ……」
「あぁ……あつ、い。どくん、どくんって……」
その途端、光忠の後孔が締まった。光忠は無意識の内に長谷部の腰に足を絡ませ、腰を使い始める。
「おちん○、いっぱい――しゅごい、しゅごぃ」
しゃくるように腰を蠢かせ、少しでも長谷部の子種を搾ろうとするその様はまさしく雌のそれである。
何度も何度も突いて、何度も何度も種付けをする。光忠は潮を噴きながらその腹が膨れるまで長谷部の精を受け止めつづけた。
枯れ果てて、二人で緋毛氈の上に倒れこむ。
もう何時間もこうして交わっていただろうか――薄暗い審神者の部屋では今が何時なのか分からない。
「長谷部、今度はおまえに雄と雌の快楽を同時に与えてやろう」
言うと、審神者は光忠に気付けの酒を飲ませ、自らも服を脱いだ。
(完)
昼間でも薄暗い部屋には甘ったるい匂いの香が焚かれ、ゆらゆらと蝋燭の炎が揺らめいている。審神者は部屋の奥の豪奢な椅子に腰かけて二人を手招いた。
審神者と長谷部、光忠、大倶利伽羅は秘密を共有している。審神者にとってこの3振りの刀は暗い愉悦を満たすための玩具だ。
気まぐれに長谷部を抱き、目の前で大倶利伽羅と光忠が交合うのを眺めては、暗い欲望を満たす――それが審神者の愉しみだった。
長谷部と光忠は審神者の足元に跪くと、そっとその膝に口付けた。
「すっかり従順な狗だな」
くつくつと審神者が嗤う。
「今日は何をして遊ぶのですか?」
「今日もあの散薬を飲ませて……?」
審神者と”遊ぶ”前には儀式がある。それは、金色の散薬を互いに飲ませ合うことだ。
「いつも散薬ではつまらないだろう? 今日は少し趣向を変えて、こんなものを用意した」
審神者は椅子の横の卓に置いてあった小さな箱に手を伸ばした。
「?」
「飴だ」
赤い飴玉を蝋燭の光に透かして二人に見せる。中には砂金のように金色の散薬が浮いていた。
「上手く舐められるかな?」
光忠の口元に飴を近づけると、光忠はすっかり蕩けた表情で舌を出した。
「は、早くちょうらい?」
「まだだ」
舌が唾液でてらてらと滑る。よく唾液が出たのを確認して、審神者は光忠の下に飴を乗せた。
「あまぁい」
コロコロと口の中で飴を転がす。それをじっと見ている長谷部の顔も、少しずつ熱を帯びてきた。
「長谷部、欲しいか?」
「はい」
「ならば、光忠から貰えばいい」
主の目の前での接吻も、もう慣れたものだった。
光忠が首を傾げる。長谷部はおずおずと舌を伸ばして、光忠の唇を舐めた。
どちらからともなく舌を絡め合い、飴を行き来させる。そうこうする内に体は昂ってきて、二人の股間が主張を始めた。
「ちゅぷちゅぷ……んむ、んぅ」
「ちゅぅ……ちゅくちゅく」
光忠が長谷部の腰を引き寄せる。
「ぷぁ――すごい、がっちがちだね」
長谷部の腰に自らの股間を擦り付けながら、光忠は誘うような眼差しで主を見た。
「こ、こら……」
「僕のおちんちんも、こんなに勃起してる。暑くなってきちゃったから、服、脱いでも良い?」
「あぁ、脱げ」
わざと焦らすように自らの服に手を掛ける光忠を見ながら、長谷部は生唾を呑みこんだ。
審神者に囲われるようになってからというもの、光忠はすっかり雌になった。体は男のそれだが、その内側から滲む婀娜っぽさは間違いなく女のそれだ。否、女というにはあまりにも下卑ている。発情した雌だけが放つ、男を引き寄せる匂いだ。
下着に手を掛け下に下ろせば、すっかり硬くなった光忠自身が勢いよく飛び出して、引き締まった腹を打った。
「すっごいよ? ほら」
長谷部に見せつけるようにして扱く。
「なぁ、長谷部」
くちくちと自身を扱く光忠から目を離せないでいる長谷部に審神者が声を掛けた。
「おまえに雄の快楽を教えてやろうか」
「!?」
「男の体を持ったんだ。一度ぐらい雄としての快楽を知るのも悪くは無いだろう?」
「つまり……」
「光忠を抱かせてやる。俺の前で交尾してみろ。光忠、筆おろしをしてやれ」
「オーケイ」
光忠が長谷部の服に手を掛ける。するすると服を脱がせると、光忠は自らのモノと長谷部のモノを一緒に扱きはじめた。
「すごいね、長谷部くんのおちんちん、熱くてビクビクしてるよ」
「っ、やめ、ろ……」
「ご主人様の命令なのに、そんなこと言って良いの?」
「くっ――」
片手で扱きながら、別の手で先端を磨くように撫でまわす。そうすると二人の先走りが合わさって竿を濡らした。
「びちょびちょだね」
「そんなことされたら、っは……イく」
「駄目だよ」
ぎゅっと根元を締めると、光忠は長谷部の乳首に唇を這わせた。
ぬめった舌が敏感な乳首を舐る。
「はっ、ぁ、ん! か、噛む、な」
「コリコリだね」
ちゅぱちゅぱとわざと音を立てながら長谷部の乳首を舐ると、光忠は嗤った。
「長谷部、準備の仕方はわかるな? 光忠を解してやれ。光忠、長谷部に強請ってみろ」
主に指示されると、光忠は腰だけを高く上げた猫のような姿勢で、自らの尻たぶを開いた。
「これから長谷部くんのおちん○入れてもらえると思うと、ひくひくしちゃうな。
長谷部くん、僕のおまん○、いっぱいぬぷぬぷして、とろとろにして?」
腰を振って誘う。
長谷部が審神者を見やると、審神者はやれというように肯いた。
「使え」
審神者が水飴の入った壺を渡す。
長谷部は壺の中に指を突っ込むと、たっぷりと掬い取って光忠の菊座に塗りつけた。
「ひっ、冷たっ……!」
「す、すまない」
「大丈夫」
ぬちぬちと菊座を揉みほぐしていると、周辺の肉がふっくらとしてくる。まずは一本指を入れると、人の胎内のその熱さに驚いた。
「すごいな――」
ゆっくり抜き差しをして、さらに指を増やす。
中で揃えた指を開いたり閉じたりしていると、指の腹に少し張りのある肉の塊が触れた。ぐっとそこを押してみる。
「あ、あぁっ!」
前立腺だ。自分も内側からここを刺激されるのは弱い。その快感はよく解る。
「ここか?」
指の腹でぐいぐいと押していると、あまりの快楽に光忠の腰が抜けた。
「あ~……あぁ……だめ、だめだよ……あんまりぐりぐりしないで……」
「気持ちいいか?」
「きもちぃから、だめ……でちゃう」
押す刺激から擦る刺激に変えてやる。すると、光忠は腰を跳ねさせながら、扱かずに精を放った。勢いは無く、だらだらと垂れ流すように精を吐き出しながら、きゅうきゅうと後孔を締め付けて長谷部の指をしゃぶる。
「でちゃっ……た」
牛の乳を搾るように一物を扱いてやると後から後から精が溢れてくる。長谷部はその白蜜を掌にたっぷり取ると、それを潤滑油にして光忠の先端を激しく擦り始めた。
「あっ、あぁっ、だめ! だめっ!!」
「いつも噴いているだろう?」
「やらっ、やぁ!」
ぷしっと音がしたかと思うと、光忠は泣きながら潮を噴き上げた。
「やぁ……や、ぁ……」
くったりと横たわる光忠の腰を抱えると、長谷部は審神者を見た。
「良いか、一気に奥まで突いてやれ」
「はい」
切っ先を後孔に宛がい、ぐっと腰を進める。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
長谷部の細身だが長い分身が光忠を一気に貫いた。
「っ~~~! あっ……っ」
あまりの衝撃に口をパクパクさせるだけの光忠に構わず長谷部は腰を動かす。
初めての人の胎内は、初心な長谷部には些か刺激が強すぎた。10回も腰を動かさずに、光忠の中に精を放ってしまう。
「く、ぅっ……」
「あぁ……あつ、い。どくん、どくんって……」
その途端、光忠の後孔が締まった。光忠は無意識の内に長谷部の腰に足を絡ませ、腰を使い始める。
「おちん○、いっぱい――しゅごい、しゅごぃ」
しゃくるように腰を蠢かせ、少しでも長谷部の子種を搾ろうとするその様はまさしく雌のそれである。
何度も何度も突いて、何度も何度も種付けをする。光忠は潮を噴きながらその腹が膨れるまで長谷部の精を受け止めつづけた。
枯れ果てて、二人で緋毛氈の上に倒れこむ。
もう何時間もこうして交わっていただろうか――薄暗い審神者の部屋では今が何時なのか分からない。
「長谷部、今度はおまえに雄と雌の快楽を同時に与えてやろう」
言うと、審神者は光忠に気付けの酒を飲ませ、自らも服を脱いだ。
(完)