大の男――しかも体躯がそれなりに大きい男が2人で寝れば、どんな布団も小さく感じられる。御手杵は、後ろから蜻蛉切に抱きついていた。広い背中に穏やかな息遣いを感じる。
本丸に来た当初、御手杵は「脇差とのほうが気が合う」とあまり蜻蛉切と話そうとしなかった。しかし、根気強く蜻蛉切が話しかけていくうちに打ち解けて、今では深い仲である。御手杵という男はもともと気の好い男なのだ。ただ、少々劣等感が強く、自己評価が低いだけなのである。蜻蛉切は、御手杵のそういったところも含めて好いていた。
「ん……んぅ――」
「? 御手杵殿?」
御手杵がぎゅっと腕に力をこめる。
(起きているな)
「んー」
蜻蛉切の肩口に鼻梁を擦り付けては、すんすんと犬のように鼻を鳴らす。
蜻蛉切は身体の向きを変えると、ため息を一つ吐いて「気付いておりますよ」と告げた。
「やっぱりなぁ」
「今日はもう休みましょう。明日の出陣に響きます」
「なんだか眠れないんだ。だから、一回だけ……な?」
「なりません」
蜻蛉切が苦い顔をすると、御手杵は「頼むよ」と手を合わせてきた。
「なりません」
きっぱりと首を振る。
しかし、御手杵は引き下がらなかった。
結局、蜻蛉切が折れる形で、口で奉仕することで手を打ってもらった。
服を脱いだ御手杵が布団の上に腰を下ろす。蜻蛉切は、そこに四つんばいになると、そっと御手杵自身に触れた。
御手杵自身は細身だが長い。中に挿入ってくるたびに、いいところを突いてくる。何度と無く中に迎え入れているそれだが、間近で見るのはまだ慣れない。
そっと掬い上げ、その先端に口付ける。
「んっ」
ぴくりと御手杵自身が跳ねた。
ちろりと舌を出して、割れ目をなぞる。できるだけ唾液をたっぷり乗せて割れ目をなぞっていると、しょっぱい蜜が溢れてきた。先端を口に含んで軽く吸ってやる。
「随分と、上手くなったな――」
「そうですか?」
「あんたの口の中、熱くて、ぬるぬるしてて、最高……っ」
「それは何よりです」
根元から先端にかけて舐め上げる。
ちゅ、ちゅ、と先っぽを啄ばみながら竿をしごいてやれば、御手杵のそれがみるみるうちに硬く勃起した。
長くて、迎え入れるたびに奥を叩いてくる、愛しい男自身――思わず生唾を飲み込んでしまう。それと同時に、すっかり牝にされた蜻蛉切の後孔はひくひくと待ち遠しそうに蠢いた。
「可愛い」
御手杵が優しく蜻蛉切の髪を梳く。
可愛いなどと言われ慣れていない蜻蛉切は、いつも反応に困る。「ありがとう」と返すのも変だし、「そんなことはない」と言い返すのもしっくりこない。結果、黙りこくって、目を逸らす。
だが、御手杵はそんな蜻蛉切の仕草をも可愛いといった。初心なところが堪らないのだ。
目元を赤く染めて、そっと目を逸らす――その様がいじましく、胸が締め付けられるのだ。
蜻蛉切はちゅぷちゅぷと御手杵自身をしゃぶり始めた。
「今日は積極的なんだな」
「早く、終わらせてしまいたい――だけ、です」
口の中に御手杵の熱を感じる。熱く硬いそれを舐めしゃぶっているだけで、蜻蛉切自身も固く勃起していた。
「はふ、ん……ちゅむちゅぷ、ちゅる――」
「俺ばっかり気持ちよくなったら悪いなぁ……」
「どうぞ、お気になさらず――ん、んむ」
「んー……」
御手杵は少し考えるそぶりを見せると、蜻蛉切の口から己自身を引き抜いた。
「あっ……」
「どうした?」
「い、いえ――なんでも……」
顔を赤くして目を伏せる蜻蛉切。硬く猛った自身でその頬を叩けば、蜻蛉切の顔が徐々に蕩けていくのがわかった。
「物欲しそうな顔、してる」
「ぁ、ん――そんなことは――」
「とろっとろの顔になってるぞ? これ、欲しいんじゃないのか?」
「…………」
「言わないなら、身体に訊くまでだな」
御手杵は、トンと蜻蛉切の肩を押して彼を布団に転がすと、蜻蛉切の腰を抱えて、その後孔をくすぐり始めた。
「ひっ!」
「ここ、こんなにヒクヒクさせて――欲しくないわけないよな?」
「ですが、明日の出陣が、ぁっ!」
「んー?」
くぷりと指を一本挿入し、蜻蛉切の好いところを探る。少しだけ張りのあるところを見つけると、そこを重点的に揉み解してやれば、蜻蛉切の喉から微かなあえぎ声が漏れ始めた。
「ぁ、う……んっ、んぐっ、ん゛っ――!」
必死に唇を噛んで声を殺そうとするのが気に食わない。
御手杵は指を増やすと、わざと音を立てるように激しくかき回した。
「あ゛! ~~~っ!! いけません、そんな、っ! ん、ぁっ」
「気持ちいいんだろ? あんたのコレ、こんなになってる。物足りないんじゃないのか? 中、うねってきてるぞ?」
指を抜かれ、脱力する。すると、後孔に御手杵の先端が擦り付けられた。
「っ!」
「吸い付いてきてるの、わかるか? これから、あんたのイイところ、めちゃくちゃに突いてやるよ」
御手杵が中に入ってくる。
それと同時に満たされる己が恨めしい。奥の奥まで御手杵に貫かれ、一番深いところを突かれれば、それだけで蜻蛉切は気をやった。
「~~~っ! ~~~~~~~~!!」
腰が跳ねる。それと同時に、射精の感覚なくして、達した。
大きく太い蜻蛉切自身から、だらだらと精が溢れる。それを搾り取るかのように御手杵は蜻蛉切のモノを扱くと、ゆっくりと腰を使い始めた。
「あぁっ、あっ! いけません、まだ、んぁ!」
「ここ?」
「あぁぁぁぁっ! あぐっ、あ、あ゛ぁ!!」
前立腺をしつこく突いてやると、蜻蛉切が自ら腰を使い出した。
「だ、だめだ……だめ……止まらない!!」
びゅくびゅくと精を溢れさせながら腰を振る蜻蛉切は壮絶に淫靡で、思わず御手杵も生唾を飲み込む。もっと密着しようと蜻蛉切の腕を自らの首に導いてやれば、その逞しい脚を御手杵の腰に絡め、すすり泣きを始めた。
快感に溺れると、蜻蛉切は泣き始めるのだ。
「はぁぁぁ……はぁぁぁ……」
こぼれる涙を吸ってやると、蜻蛉切が頬を寄せてくる。そこに口付けて腰を動かせば、中がきつく締まって、御手杵の子種をねだった。
「可愛いよ――可愛い、俺の嫁さん……大好き」
「自分も、御手杵殿を……好いております」
御手杵の精を搾り取ろうとするかのように腰を動かしながら、蜻蛉切が控えめに御手杵の肩に口付ける。何度も、何度も、静かに。
「なぁ、あんたの、ナカに出していいか――?」
蜻蛉切が頷く。
一度身体を離して、蜻蛉切の逞しい腰を掴んで乱暴に動くと、御手杵はその一番奥で精を放った。
同時に蜻蛉切も達する。
見詰め合って、どちらからともなく唇を寄せ、啄ばみ、舌を絡ませる。
「御手杵殿――」
「ん?」
「自分は今、とても幸せです」
「そっか」
目を閉じて、互いの心音を聞きながら、二人は眠りに就いた。
本丸に来た当初、御手杵は「脇差とのほうが気が合う」とあまり蜻蛉切と話そうとしなかった。しかし、根気強く蜻蛉切が話しかけていくうちに打ち解けて、今では深い仲である。御手杵という男はもともと気の好い男なのだ。ただ、少々劣等感が強く、自己評価が低いだけなのである。蜻蛉切は、御手杵のそういったところも含めて好いていた。
「ん……んぅ――」
「? 御手杵殿?」
御手杵がぎゅっと腕に力をこめる。
(起きているな)
「んー」
蜻蛉切の肩口に鼻梁を擦り付けては、すんすんと犬のように鼻を鳴らす。
蜻蛉切は身体の向きを変えると、ため息を一つ吐いて「気付いておりますよ」と告げた。
「やっぱりなぁ」
「今日はもう休みましょう。明日の出陣に響きます」
「なんだか眠れないんだ。だから、一回だけ……な?」
「なりません」
蜻蛉切が苦い顔をすると、御手杵は「頼むよ」と手を合わせてきた。
「なりません」
きっぱりと首を振る。
しかし、御手杵は引き下がらなかった。
結局、蜻蛉切が折れる形で、口で奉仕することで手を打ってもらった。
服を脱いだ御手杵が布団の上に腰を下ろす。蜻蛉切は、そこに四つんばいになると、そっと御手杵自身に触れた。
御手杵自身は細身だが長い。中に挿入ってくるたびに、いいところを突いてくる。何度と無く中に迎え入れているそれだが、間近で見るのはまだ慣れない。
そっと掬い上げ、その先端に口付ける。
「んっ」
ぴくりと御手杵自身が跳ねた。
ちろりと舌を出して、割れ目をなぞる。できるだけ唾液をたっぷり乗せて割れ目をなぞっていると、しょっぱい蜜が溢れてきた。先端を口に含んで軽く吸ってやる。
「随分と、上手くなったな――」
「そうですか?」
「あんたの口の中、熱くて、ぬるぬるしてて、最高……っ」
「それは何よりです」
根元から先端にかけて舐め上げる。
ちゅ、ちゅ、と先っぽを啄ばみながら竿をしごいてやれば、御手杵のそれがみるみるうちに硬く勃起した。
長くて、迎え入れるたびに奥を叩いてくる、愛しい男自身――思わず生唾を飲み込んでしまう。それと同時に、すっかり牝にされた蜻蛉切の後孔はひくひくと待ち遠しそうに蠢いた。
「可愛い」
御手杵が優しく蜻蛉切の髪を梳く。
可愛いなどと言われ慣れていない蜻蛉切は、いつも反応に困る。「ありがとう」と返すのも変だし、「そんなことはない」と言い返すのもしっくりこない。結果、黙りこくって、目を逸らす。
だが、御手杵はそんな蜻蛉切の仕草をも可愛いといった。初心なところが堪らないのだ。
目元を赤く染めて、そっと目を逸らす――その様がいじましく、胸が締め付けられるのだ。
蜻蛉切はちゅぷちゅぷと御手杵自身をしゃぶり始めた。
「今日は積極的なんだな」
「早く、終わらせてしまいたい――だけ、です」
口の中に御手杵の熱を感じる。熱く硬いそれを舐めしゃぶっているだけで、蜻蛉切自身も固く勃起していた。
「はふ、ん……ちゅむちゅぷ、ちゅる――」
「俺ばっかり気持ちよくなったら悪いなぁ……」
「どうぞ、お気になさらず――ん、んむ」
「んー……」
御手杵は少し考えるそぶりを見せると、蜻蛉切の口から己自身を引き抜いた。
「あっ……」
「どうした?」
「い、いえ――なんでも……」
顔を赤くして目を伏せる蜻蛉切。硬く猛った自身でその頬を叩けば、蜻蛉切の顔が徐々に蕩けていくのがわかった。
「物欲しそうな顔、してる」
「ぁ、ん――そんなことは――」
「とろっとろの顔になってるぞ? これ、欲しいんじゃないのか?」
「…………」
「言わないなら、身体に訊くまでだな」
御手杵は、トンと蜻蛉切の肩を押して彼を布団に転がすと、蜻蛉切の腰を抱えて、その後孔をくすぐり始めた。
「ひっ!」
「ここ、こんなにヒクヒクさせて――欲しくないわけないよな?」
「ですが、明日の出陣が、ぁっ!」
「んー?」
くぷりと指を一本挿入し、蜻蛉切の好いところを探る。少しだけ張りのあるところを見つけると、そこを重点的に揉み解してやれば、蜻蛉切の喉から微かなあえぎ声が漏れ始めた。
「ぁ、う……んっ、んぐっ、ん゛っ――!」
必死に唇を噛んで声を殺そうとするのが気に食わない。
御手杵は指を増やすと、わざと音を立てるように激しくかき回した。
「あ゛! ~~~っ!! いけません、そんな、っ! ん、ぁっ」
「気持ちいいんだろ? あんたのコレ、こんなになってる。物足りないんじゃないのか? 中、うねってきてるぞ?」
指を抜かれ、脱力する。すると、後孔に御手杵の先端が擦り付けられた。
「っ!」
「吸い付いてきてるの、わかるか? これから、あんたのイイところ、めちゃくちゃに突いてやるよ」
御手杵が中に入ってくる。
それと同時に満たされる己が恨めしい。奥の奥まで御手杵に貫かれ、一番深いところを突かれれば、それだけで蜻蛉切は気をやった。
「~~~っ! ~~~~~~~~!!」
腰が跳ねる。それと同時に、射精の感覚なくして、達した。
大きく太い蜻蛉切自身から、だらだらと精が溢れる。それを搾り取るかのように御手杵は蜻蛉切のモノを扱くと、ゆっくりと腰を使い始めた。
「あぁっ、あっ! いけません、まだ、んぁ!」
「ここ?」
「あぁぁぁぁっ! あぐっ、あ、あ゛ぁ!!」
前立腺をしつこく突いてやると、蜻蛉切が自ら腰を使い出した。
「だ、だめだ……だめ……止まらない!!」
びゅくびゅくと精を溢れさせながら腰を振る蜻蛉切は壮絶に淫靡で、思わず御手杵も生唾を飲み込む。もっと密着しようと蜻蛉切の腕を自らの首に導いてやれば、その逞しい脚を御手杵の腰に絡め、すすり泣きを始めた。
快感に溺れると、蜻蛉切は泣き始めるのだ。
「はぁぁぁ……はぁぁぁ……」
こぼれる涙を吸ってやると、蜻蛉切が頬を寄せてくる。そこに口付けて腰を動かせば、中がきつく締まって、御手杵の子種をねだった。
「可愛いよ――可愛い、俺の嫁さん……大好き」
「自分も、御手杵殿を……好いております」
御手杵の精を搾り取ろうとするかのように腰を動かしながら、蜻蛉切が控えめに御手杵の肩に口付ける。何度も、何度も、静かに。
「なぁ、あんたの、ナカに出していいか――?」
蜻蛉切が頷く。
一度身体を離して、蜻蛉切の逞しい腰を掴んで乱暴に動くと、御手杵はその一番奥で精を放った。
同時に蜻蛉切も達する。
見詰め合って、どちらからともなく唇を寄せ、啄ばみ、舌を絡ませる。
「御手杵殿――」
「ん?」
「自分は今、とても幸せです」
「そっか」
目を閉じて、互いの心音を聞きながら、二人は眠りに就いた。
鯨瀬
2015-05-02 12:24:56
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by じょたすけ 2015-05-02 13:05:42